【効果的学習法レポート】Angular(JSフレームワーク)をこれから学びたい人のためのオススメ書籍&教材特集


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2022/03/23
2023/02/12

ソフトウェア産業の分野、こと変化の激しいJavascript系フレームワーク界隈では、常に新しい情報を得るために多方面にアンテナを張って、貪欲に知識をビジネスに取り入れるという姿勢が必要になります。

弊社では技術開発活動の中で活用しているナレッジを頻繁に様々なリソースから得て、継続的に勉強を重ねています。

この記事では、最古参ながら未だベテランディベロッパーに根強い支持を受ける『Angular』で効果的な学習素材を定期的にアップデートしています。

他のフレームワークは開発スケジュールというほどタイトな縛りは存在していないようですが、Angularは半年でメジャーバージョンが1つ繰り上がるハイペースな開発・メンテナンスが継続的に行われるのが特徴です。

Angularの学習を始めたい初学者の方は、特に
「書籍の鮮度(出版年日、改訂年日)」の良く確認してみましょう。


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Angularの基礎を全体的に学ぶ

Angular向けの学習書籍はいくつか出版されており、これから本格的に学習を始めてみたい方には割とどれが良いか目移りしてしまうと思います。

まずは
Angularの技術全体を一通り網羅できる書籍は手にとってみたいところです。

長年Angularを開発のメインにしてきた身としては、Angularの重要な基本から応用までを一通り解説している本として、「
Angularアプリケーションプログラミング
」か「
Angular超入門
」のどちらかで十分です。

どちらか、というのは基礎的な内容はどちらも重複しているので、入門書を複数冊とも読んで学ぶ必要はありません。

Angularアプリケーションプログラミング
」(Kindle版)は2019年6月改訂(Angular v4-7相当)です。

最近の内容は電子書籍のみのようで、
大型本で書籍購入してしまうと改定前の2017年頃の内容になっていますので改訂日には注意してみてください。

内容のほうは多少古くなっているとは言え、基本的なデータバインディング、コンポーネントの取扱い、DIの考え方といったAngularならではの知識やノウハウを理解パートは今もそのまま利用できます。

ただしAngular5を中心とした内容なので、現行バージョンでそのまま使えるかといえば、使えない部類になっています。

Angularの基本を学ぶための本として浅く一通り読まれることをおすすめします。

他方、「
Angular超入門
」も2019年6月改訂ですが、内容はAngular v7相当と先ほどの
Angularアプリケーションプログラミング
よりも少し新しめです。

本の内容も、Angularの基礎を中心に、サービス、通信(HTTPモジュール)、ルーティングやナビゲーションなどが中心に解説されている入門書です。

こちらも内容自体の鮮度の劣化をひしひしと感じる内容で、後半に丸々割かれている
「Firebase」の内容がそのままやっても動かない、「Typescript」のバージョンが古い(現行では4以降)ので今のAngularの主流の構文から少し異なる、などデメリットの面も多く感じられるようになりました。

冒頭でも述べたようにAngularの細かい仕様変更が半年に1回行われているので、国内の技術系ライターの方が追従されていない状態です。

いずれにせよ、内容の鮮度のうつろいが激しいのがAngularを学ぶ上のでボトルネックになっているため、どの書籍を選択してもこのことは避けようがない課題です。

Angularに関して言えば、書籍での完結した学習を求めるのは諦めて、基礎を習得した時点で、以降のパートで紹介するような
鮮度の高いオンライン学習サービスの利用を検討しましょう。

合同会社タコスキングダム|蛸壺の技術ブログ

リアクティブプログラミングを学ぶ

「リアクティブプログラミング」とは、「データストリームとその変更の伝搬を関心事とする新しい宣言的プログラミングパラダイム」のことを指しています。

もっとも有名なプログラミングパラダイムは言うまでもなく「オブジェクト指向プログラミング」ですが、注目を浴びているという意味では、「関数型プログラミング」も最近人気が上がっているようです。

「リアクティブプログラミング」もさほどメジャーではないものの、重要なプログラミングパラダイムの一つになります。

実はAngularを理解するには、「リアクティブプログラミング」が避けて通れません。

というのは独自に開発が進められているリアクティブな非同期処理ライブラリー・
「Rxjs」がAngularのコア技術になっているからです。

先程お話したAngularの教科書には、Rxjsの基本的な使い方は記載されているのですが、リアクティブプログラミングという奥深い分野に関しては、Angularの本筋とは逸れるため、詳細には触れられることはありません。

ということで、リアクティブプログラミングを丸々一冊取り上げる「
関数型リアクティブプログラミング (Programmer's SELECTION)
」という書籍をおすすめします。

関数型・リアクティブプログラミングなどというと、HaskellやElixirなど、目新しい言語の分野で利用する話かもしれませんが、Rxjsもこの根底にある考え方を少なからず利用しています。

なお、ストレートにRxjsを解説した邦書はないので、公式のAPIリファレンスを自分流に紐解いていくしか勉強法がないが現状です。

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Typescriptが学べる書籍・学習サービス

Angularを深く学ぶために欠かせないのが、
『Typescript』の存在です。

今日日、Angularに限らず、Vue、Reactといった他の代表的なJSフレームワークでも広くTypescriptが採用されており、既にデファクトスタンダードと言ってよい状況になりました。

Typescriptが学べる教材に関しては、別記事にまとめていますので、そちらの方もご確認ください。

合同会社タコスキングダム|蛸壺の技術ブログJavascript(js)&Typescript(ts)プログラミング入門〜これから学ぶ人のためのおすすめ書籍&教材の手引き


Angularを学べる学習サービスを探す

かつての「Angular.js」から随分昔に「Angular2+」になり、ディレクティブやファクトリーといったデザインパターンも現行のAngular15(※2023年1月時点)では殆ど見なくなりました。

代わりに「遅延読み込みコンポーネント・モジュール」など比較的新しい用法を紹介するサイトも増えてきたように感じます。

このように上記に取り上げた書籍で学習できるのは、
「Angularの基礎」であり、実用性や実践的なテクニックまで期待するのは少々荷が重くなります。

Angularの技術変遷を根底から紐解きたいこだわりの強いエンジニアでも無い限り、最新のAngularの"活きた"文法から学ばれたほうが効率よく学習できると思います。

ということで、最新のAngularをわかりやすく学びたいのなら、
「Udemy」のオンラインビデオ講座をいっそのこと最初から検討してみましょう。

Angularプログラミングに精通された講師の方からノウハウが聞けるのも魅力となっています。

おすすめのAngularプログラミング入門向けの講座をいくつか紹介してみましょう。

まず「
【2021年最新版】はじめてのAngular入門 実践シングルページアプリケーション(SPA)開発
」は、Angularの初心者に向けて構成された入門コースです。

Angularがはじめての方でも、一から解説するサンプルアプリケーションの開発を通して、Angularの基礎、TypeScriptの構文や機能、RxJSの使い方、シングルページアプリケーションの構築方法を習得できます。

この講座の特徴は、後半でより実践的な学習内容として、Firebaseのリアルタイムデータベースと連携したチャットアプリケーションを開発・デプロイするというところまで解説されています。

サーバーの知識が無くても、アプリケーションの開発から公開するところまで一貫して行えるので、コース受講後には、学んだ知識・技術を実務や個人開発に役立てることができそうです。

なお、Angularのバージョンはv10での解説ですが、基本的には現行のv15(※2023年1月現在)までに追加変更となったことで大きく影響うける内容は含まれていないと思います。

むしろ、typescriptとnodejsのバージョンの相違には注意が必要かも知れません。

もう一つ初学者におすすめ出来るのは、「
【Angular14】で学ぶフルスタックフレームワーク:製造+Unitテスト・E2Eテストを実践する入門版
」という実践形式のAngular学習講座です。

プログラミング初心者を念頭に、Angularおよびスタイリングされたコンポーネントライブラリ・Angular Materialを使って、業務系アプリケーションを開発しながらシステム開発の基礎を学習することができます。

特にWebサイトの設計構築に必要となってくるUnitテストやE2Eテストのテクニックを現役エンジニアから直接ノウハウを吸収できることは書籍では味わえないポイントになってます。

しかも半年前はAngular13というタイトルでしたが、
【Angular14】で学ぶフルスタックフレームワーク:製造+Unitテスト・E2Eテストを実践する入門版
はタイトルにもあるようにAngular14対応とアップデートされています。

Udemy講座の良いところは、頻繁に講座の内容をアップデートし、最新の内容がそのまま反映されることにあります。

また、Angular初学者のレベルを抜けて、より応用的なテーマを探すときにもUdemy講座はとても重宝します。

たとえば「
【AngularとNode.jsで始める】JavaScript系 WEBアプリケーション開発コンプリートガイド①
」のようなサーバーサイドの開発へスムーズな移行を促してくれる発展講座も見つかります。

こちらのコースではAngularの基礎を終えてAngularの使い方がある程度理解できたあとで、「Git/GitHub」、「Node.js」、「Heroku」を用いた本格的なWebアプリケーション開発の手法を学習することができます。

他にも多数のAngular関連の講座が存在しています。ご自身の希望させるレベルの講座をじっくり探してみてください。


Angular関連記事ダイジェスト

なお、現在のこのサイトで鋭意執筆中のAngular記事ラインナップです。

フロントエンド・サーバーサイドの双方から出来る限り丁寧に活きたAngularの技術記事を発信しています。

Angular関連で気になるテーマがあれば、お問い合わせフォームよりご意見・リクエストください。

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まとめ

今回はAngularで効果的な学習方法をいくつか検討してみました。

AngularはフルスタックなJavascriptフレームワークですので、覚えることが他のフレームワークよりも多く、学習コストがかなり高くなりますが、その分、扱い方が慣れれば他のフレームワークなどでは出来ないような非常に高度なアプリケーションが作成可能です。

是非ともコツコツと勉強を進めて、Angularプログラミングの世界を楽しんでみてください。