個人的Debian11(Bullseye)から12(Bookworm)へのお引越しメモ


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2024/12/14
Debian12(Bookworm)でTauri(v1)アプリがそのままでは開かない場合の対策

『Tauri v2』が正式にリリースしたこともあり、そろそろ本腰を入れて「Tauri v1」からの移行を考える時期に来ました。

Tauri 2.0

前回の記事にて、Debian12(Bookworm)でTauri v1アプリを動かす場合の一手間を説明していました。

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Debian12(Bookworm)でTauri(v1)アプリがそのままでは開かない場合の対策

Tauri(v1)アプリの実行後に現れる『webkit_settings_set_enable_offline_web_application_cache』の対処法

結局、今の今まで二の足を踏んでいた理由として、以前Tauri v2へのマイグレを試みた際に、Tauri v2で必須ライブラリ扱いとなった・
「libwebkit2gtk-4.1-dev」がDebian11ではカーネルレベルで非対応だったこともあり、とりあえずその後の動向を様子見しておりました。

現状、主要な開発が終わったバージョンであるDebian11に目立った動きもなく、Tauri v2を動かすには、Debian12以降である必要があると判断し、手元のDebian11マシーン全てをこの度12以降へアップグレードすることにしました。

ということで、今回は大した内容ではないですが、メモ程度にDebian11から12への移行作業を紹介してみます。


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Debianのアップグレード実作業

アップグレード自体はほぼaptコマンドで事足ります。

以下、順次、コマンドを走らせていくだけです。

OSのバージョン確認

アップグレードをする前に、現状のインストールバージョンをチェックします。

            
            $ cat /etc/debian_version
11.11
        
Debian11(Bullseye)であることが確認できます。

パッケージの更新

12へ引き上げる前に、可能な限り最新のDebian11の状態にアップデートしておきます。

            
            $ sudo apt update
$ sudo apt upgrade -y
$ sudo apt dist-upgrade -y
$ sudo apt autoremove -y
        
しばらくアップデートしていないと、割とアップデートに時間がかかります。

気長に待ちましょう。

ソースリストの更新

ではソースリスト(
/etc/apt/sources.list)を直接編集します。

ここではRikenのミラーサイトをベースにしています。

            
            deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ bookworm main non-free non-free-firmware
deb-src http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ bookworm main non-free non-free-firmware

deb http://security.debian.org/debian-security bookworm-security main non-free non-free-firmware
deb-src http://security.debian.org/debian-security bookworm-security main non-free non-free-firmware

deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ bookworm-updates main non-free non-free-firmware
deb-src http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ bookworm-updates main non-free non-free-firmware
        
書き換えたら、再度アップデート+アップグレードを行います。

            
            $ sudo apt update
$ sudo apt upgrade --without-new-pkgs -y
        
これでDebian12系のパッケージの準備が問題なく完了したはずなので、以下のコマンドで最終的にOSアップグレードを実行させます。

            
            $ sudo apt full-upgrade -y
        
更新が無事に問題なく完了したら、再起動します。

            
            $ sudo systemctl reboot
        

クリーンアップ

アップグレードに伴う不要なゴミと設定を以下でお掃除しておきましょう。

            
            $ sudo apt autoremove
$ sudo apt autoclean
        

作業の完了を確認

では最後に、再起動後にDebian12へ切り替わっているかを確認してみます。

            
            $ cat /etc/debian_version
12.8
        
割とあっさりアップグレードが完了しました。


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まとめ

以上、手持ちのDebian11環境を12へアップグレードした際の作業を簡単にメモとして残してみました。

Debian11もだいぶ長く使い込んでいたため、ここに来てさよならするのも寂しい気持ちが多少こみ上げてきますが、どんなモノでもお取り替え時期というものがあるので、割り切って移行するのが吉でしょう。

参考サイト

Debian11から12へのアップグレード

記事を書いた人

記事の担当:taconocat

ナンデモ系エンジニア

主にAngularでフロントエンド開発することが多いです。 開発環境はLinuxメインで進めているので、シェルコマンドも多用しております。 コツコツとプログラミングするのが好きな人間です。

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