【VPS・Linuxサーバー入門】WebARENA Indigo VPS(Debian Linuxインスタンス)でIPv6対応のRDP接続を試してみる


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2023/04/08
【VPS・Linuxサーバー入門】ip6tablesからのWebARENA IndigoのVPSへIPv6仕様のファイアウォールを設定する
蛸壺の技術ブログ|WebARENA Indigo VPS(Debian Linuxインスタンス)でIPv6対応のRDP接続を試してみる

このブログで時折発信している「
」ネタです。

以前の回で、基本的なSSHの立ち上げる設定を下の記事で詳しくみていきました。

【VPS・Linuxサーバー入門】WebARENA IndigoのVPSでお手頃な値段でプライベートLinuxサーバーを試そう

今回はもっと突っ込んだ話題として、
「Remminaを使ったIPv6対応のRDP接続」の話を取り上げてみます。


合同会社タコスキングダム|蛸壺の技術ブログ

xrdp〜RDPクライアントのインストール

前回のSSH接続後の続きとして作業していきましょう。

まずはWebARENAのDebianインスタンスに入り、RDPサーバーデーモンである
『xrdp』をインストールしてきます。

なお、別の記事でラズパイにxrdpを導入したときの内容も紹介していますので、興味があれば一読ください。

xrdpをRDPクライアント(ラズパイ)にインストール

Debainへのxrdpのインストールもとても簡単で、

            
            $ sudo apt update -y && sudo apt upgrade -y
$ sudo apt install xrdp
        
という感じです。

ただし、DRP接続できるようになったのですが、立ち上げたばかりの
のLinuxインスタンスにはデスクトップ環境(GUI)がありませんので、別途インストールする必要があります。


Linux VPSインスタンスのデスクトップ環境の起動

RDP接続後にGUIで起動できるようにデスクトップ環境のセットアップを行います。

WebARENA IndigoインスタンスにLinuxデスクトップ環境をインストール

Linuxには様々なデスクトップ環境(GUI出力)が存在しています。

とはいえ、ディスク容量の限られたVPSインスタンスでは、より軽量なデスクトップ環境を導入するほうが好ましくあります。

お好みによっても異なりますが、ここでは軽くて実用性の高い
「LXDE」を使います。

            
            $ sudo apt-get install lxde
        
だいたい手元の環境では、lxdeの実容量は1.3GB強となっています。

そのままでは、CUI(コマンドモード)のままですので、GUIの起動は
Xセッションの開始をコマンドで実行する必要があります。

Xセッションの起動方法はLinuxデストリビューションで様々ですが、Debian・Ubuntu系の場合、

            
            $ /etc/X11/Xsession
        
を起動するとGUIが起動します。


Remmina RDPクライアントでXRDPサーバーへ接続する

先程の内容で
側のリモートVPSインスタンスの設定を説明しました。

次に手元のリモートデスクトップに使うローカルLinuxパソコンのクライアント設定をしていきましょう。

Remminaクライアントの準備

Debian系のLinuxでRDPクライアントを使う場合、
『Remmina』は実績のあるクライアントソフトの一つです。

Remminaの特長として、高性能な割に軽量なソフトウェアですので、しばしばRaspberryPiなどのシングルボードコンピュータにも導入して利用することも可能です。

使い方はこれまた簡単で手元のLinuxデスクトップにRemminaをパッケージインストールするだけです。

Debian 11 (Bullseye)ではパッケージの安定版が一発で導入できます。

            
            $ sudo apt remmina -y
        

Remminaのリモートデスクトップ設定と接続確認

今回の話のネタとしてやりたかったことに、RemminaへのIPv6対応の設定をどのように追加するのかを試してみたかったことにあります。

Remminaを立ち上げて、新規の接続設定を追加します。

[基本設定]では、
のインスタンスのIPv6アドレス(サーバー名)とSSH接続のときに設定したユーザー名とパスワードを設定します。

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次に
[SSHトンネル]の設定で、SSHトンネリングを介してコネクションを確立していますので、前回のSSH接続の話がそのままこの設定項目に反映します。

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[SSHトンネルを有効にする]ボタンを適用し、カスタム[IPv6のアドレス]:開放ポートの書式で追加します。

また、ローカルにある秘密鍵を使ってSSH接続を使うので、
SSH認証には、ちゃんとリモートとつながるユーザー名とSSH秘密鍵ファイルのパスを参照しましょう。

設定を保存し、
接続を試してみましょう。

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設定が正常ならば、RDP接続が確立し、Debianのデスクトップ画面が表示されていれば完了です。


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まとめ

今回はWebARENAの最低スペックのLinuxインスタンス(1vCPU/メモリ768MB/SSD20GB/IPv6のみ)のプランでもRDP接続ができることを確認してみました。