Conoha VPSのLinuxインスタンスでもリモートデスクトップを設定する


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2025/04/23
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蛸壺の技術ブログ|Conoha VPSのLinuxインスタンスでもリモートデスクトップを設定する

LinuxインスタンスのVPSで、著者の気に入った特定のサービスの話題を集中的に紹介していくコーナーです。

前回は、
『ConoHa VPS』のLinuxインスタンスのセットアップを解説していきました。

合同会社タコスキングダム|蛸壺の技術ブログ
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今回は『ConoHa VPS』のVPSサービスを使って、低価格から始められる高機能なLinuxサーバーを扱う手順を紹介していきます。

今回はもう少しConoHa VPSの活用の幅を探るために、RDPリモートデスクトップを使えるようにしてみます。


ConoHa VPS

デスクトップ環境を導入する

まずはデスクトップ環境をLinuxインスタンスへ入れるところからスタートです。

動くかどうかのギリギリのところが気になるところで、購入したVPSプランが一番スペックの小さいもの(1core/512GB)で試してみます。

軽量なデスクトップ環境でいうと、有名どころでは「xfce」か「LXDE」の2択ですが、若干LXDEのほうがメモリ消費が小さいとのことですので、LXDEを使います。

LXDEが軽量とはいっても、おおよそ3GBの容量を使ってしまうので、ストレージには余裕をもっておくのが良さそうです。

LXDEのインストールはaptコマンドからのルート権限ありのインストールで一発で終わりです。

            $ sudo apt update && sudo apt upgrade -y
$ sudo apt install task-lxde-desktop
#...途中でインストールがコケて、セッションが切断してしまう
        
どうもLXDEとConoha VPSの用意しているDebianイメージとの相性のせいかすんなりと入りません。

ということでLXDEは早々に諦めて、xfceを使います。

            $ sudo apt install task-xfce-desktop
        
入れ終わったら、GUI起動するように設定してサーバを再起動します。

            $ sudo reboot
        
xfceデスクトップが使えるようになったかを、ブラウザからのターミナル機能から確認してみます。

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うまく動作していれば、GUIにそのまま切り替わったことが確認できます。

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結果的にxfceをインストール直後で、おおよそストレージの7GB分を専有していることもわかります。

            $ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
udev            197M     0  197M   0% /dev
tmpfs            46M  1.0M   45M   3% /run
/dev/vda2        30G  6.9G   22G  25% /
tmpfs           228M     0  228M   0% /dev/shm
tmpfs           5.0M     0  5.0M   0% /run/lock
tmpfs            46M   48K   46M   1% /run/user/107
tmpfs            46M   52K   46M   1% /run/user/0
        


ConoHa VPS

RDP接続を試す

RDPサーバーを導入します。

LinuxでRDP接続を制御してくれるアプリケーションは「xrdp」が代表的です。

こちらもコマンド一発で導入することができます。

            $ sudo apt install xrdp -y
$ sudo systemctl enable xrdp
$ sudo systemctl start xrdp
        
リモートデスクトップを行うにはRDP接続を許可する必要があります。

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では、ローカルのマシーンからRDPアプリケーションを使ってRDP接続ができるかチェックしてみます。

ここでは「Remmina」を利用します。

Remminaのセットアップに関しては、別ブログの
「ラズパイ & Remmina on LinuxでRDP接続してリモートデスクトップさせてみる」にて一通り解説していますので、興味があればそちらを参考にしてください。

接続設定の一例ですが、
[基本設定]から、接続先のIP(v4)アドレス、ログインユーザー名とパスワード、初期画面サイズ、程度を設定するだけで良いと思います。

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設定値に問題がなければ、RDP接続をやってみます。

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接続できていますね、一安心です。


ConoHa VPS

まとめ

以上、Debian Linuxイメージをベースに、RDPリモートデスクトップを接続してGUI操作するまでの手順を簡単に解説してみました。

分かったことは、LXDEデスクトップを指定するとそのままでは、インストールが失敗するということです。

おそらく、いくつか不足しているライブラリを追加すると動作しそうではあるのですが、デスクトップ環境へさほどのこだわりがなければ、xfceを選択するのが良いと思います。

記事を書いた人

記事の担当:taconocat

ナンデモ系エンジニア

主にAngularでフロントエンド開発することが多いです。 開発環境はLinuxメインで進めているので、シェルコマンドも多用しております。 コツコツとプログラミングするのが好きな人間です。